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佐々木 茂美; 高田 武雄*; 松木 信雄*; 佐々木 茂樹*; 大野 英雄
Proc. of the 1991 IEEE Particle Accelerator Conf., p.2715 - 2717, 1992/00
楔型磁極ハイブリッド構造のアンジュレータを製作した。このアンジュレータは大型放射光施設SPring-8用プロトタイプとして設計・製作されたものである。この装置の磁場周期長は33mmで、放射光発生用として初めて楔型磁極を採用しており、13.5mmの最小磁極間隔で0.59Tの軸上最大磁場を発生できる。このアンジュレータをSPring-8に挿入することにより、7~16keVのエネルギーの放射光をアンジュレータ一次光で発生できると期待される。
佐々木 茂美; B.Youngman*; H.Winick*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 291(1-2), p.401 - 407, 1990/00
被引用回数:3 パーセンタイル:49.17(Instruments & Instrumentation)スタンフォード線形加速器センター(SLAC)にある電子・陽電子蓄積リングPEPにはエミッタンス制御用に常電導3極ウイグラーが挿入されている。このウイグラーを円偏光X線源として使用することが可能かどうかの考察をおこなった。その結果、PEPを電子ビームエネルギー8GeV、低エミッタンスモードで運転する際には、このウイグラーを使用して、加速器中の電子ビームに大きな影響を与えることなく高強度の円偏光X線が得られることが明らかになった。この円偏光X線は、磁気散乱、磁気コンプトン散乱、核共鳴散乱等、種々の先駆的放射光利用実験に用いられる。
佐々木 茂美
JAERI-M 89-153, 41 Pages, 1989/10
大型放射光施設では、挿入装置(ウイグラー、アンジュレーター)及び偏向電磁石から発生する光を多くの実験者が利用することが計画されている。放射光利用実験者にとって、光源からビームラインに入って来る光の実際的強度を把握することは重要である。本報告は、放射光利用実験者が必要とする偏向電磁石あるいはウイグラーからの光に関する基本的パラメータ(放射光強度の角度依存性、偏光度、フラックス、輝度スペクトル)及び、スリットを通過する放射光フラックス、積分強度等を計算するプログラムとその計算例である。放射光利用者はこれらのプログラムを用いて簡便に必要な具体的パラメータを計算出来ると期待される。
原見 太幹
JAERI-M 89-079, 35 Pages, 1989/06
高輝度放射光施設における偏向電磁石や挿入装置からの放射光は、光ビームラインの光学機器に熱を発生させることから、そのフラックスと出力を評価しておくことは重要である。この報告は、8GeV蓄積リングの偏向電磁石と挿入装置からの放射光のフラックスと出力スペクトルを記述する。解析から次の結果を得た。(1)偏向電磁石の出力密度は水平面内で最大1.33kW/m radで、蓄積リング全体(96個分)で835kWの出力となる。(2)エネルギーシフタは、3テスラの磁場で臨界エネルギーは127.7keVである。(3)多極フィグラー(周期数40)からの光フラックス最大は1.510光子数/秒・0.1%バンド巾(100mA電流)である。(4)アンジュレータ出力密度は、前方方向で100~200kW/m rad程度となり、磁石周期数とギャップに依存する。